あさの畑

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落合陽一さん最新刊『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書』を読んで考えたこと

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落合陽一さんの最新刊『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書』(略して「ゼロヒャク教科書」)をさっそく読みました。落合さんの今までの本とは違ってめちゃくちゃ読み進めやすく、子どもから大人まで幅広い世代におすすめの本でした。

 

 

「ゼロヒャク教科書」の内容紹介

簡単に内容をまとめます。

これまでは、受験戦争に勝ち抜いて、偏差値の高い大学に入学し、一流といわれる大企業に就職することで、高年収のレールに乗ってしまえば安泰という人生のロールモデルがありましたが、現在は法人よりも個人の寿命のほうが長い時代です。これまでのような人生計画は、長さにおいても働き方においても意味をなさない時代になると思います。

と、プロローグにあるように、大きく変わりつつある時代において重要になってくる「学び方」を再定義していく本です。

 

以下の3章から構成されています。

 

第1章 Q&A・幼児教育から生涯教育まで「なぜ学ばなければならないか」

第2章 落合陽一はこう作られた・どんな教育を選び、どう進んで来たか、生成過程

第3章 学び方の実践例・「STEAM教育」時代に身につけておくべき4つの要素

 

第1章では、

・「なぜ学校に行かないといけないの?」と言われたら?

・幼児教育は何から始めればいい?

・これから大学はどう選べばよいですか?

・突出した才能がない人はどう生きていけばいい?

・人生100年時代を生き残るには何をしたらいい?

といった13個の質問に対して答えていくという形式です。その中で、「幼稚園より、仕事場を見せて子供の世界の外側を経験させる」「相手の佇まいを判断する能力を鍛えよう」といった印象的な考えが述べられていました。

 

一方、第2章では、幼少期から今まで落合さんがどのようなことを学んできたか、どのようなことに夢中になってきたかが語られています。そして第3章で、STEAM教育においては、言語・物理・数学・アートの4つの要素を学ぶことが大事だと言われていました。数学をコンピューターサイエンスやデータサイエンスの基礎として学ぶことの必要性も述べられていますが、それは僕自身が最近とても実感していますし、高校の時の数学の学び方も今から思うともっと別の方法があったのでは?なんて考えていたので共感できる部分が多かったです。

 

大学生の僕が読んで思ったこと

プログラミングの早期教育の必要性について

第1章で、「プログラミングの早期教育は必要ですか?」という問いに対すて「プログラミング学習が目的化されてしまっては無意味です」答えられています。これはその通りだと思います。そして、「プログラミングのスタートが早い人より、数学ができる人が有利」とも言われています。

 

これに関しては少し疑問があります。確かに、小学生の時から本気でプログラミングの勉強をする必要はないと思いますが、中学校や高校でプログラミングを学ぶのはかなりのアドバンテージだと思うのです。もちろん数学の勉強も大切なのはわかりますが、プログラミングができる状態で大学に入学すると圧倒的に世界が変わるのではないでしょうか。プログラミングができる状態で大学に入学すると、例えば、ITベンチャー企業でインターンをしたり自分で事業を立ち上げたり、大学の自由な時間を有意義に使える学生になります。僕は、大学2年の終わりからプログラミングの勉強を始めましたが、もっと早くから勉強していたら良かったなーと思うこともあるので…。

 

これからの大学での学び

キャリアを考える上では、学費の安い国立大学に入って基礎を学びながら、オンライン講座で国内外問わず有名なスター教授に学ぶ、というやり方が学部生にはお得かもしれません。

これに関しては、「なるほどなー!!」と思いました。どちらもの良い点を取り入れつつ学んでいくことができるかが大事なんですね。ちなみに、「大学は人材の専門性を保証し認定する機能のほうが現状強い」と書かれていましたが、これは「修士」や「博士」という肩書きを手に入れることが研究をしていく上では必要だということにつながるのでしょうか…。海外では、博士を持っていないと話にならないなんてことを聞きますが、やはり研究の世界ではまだまだこうした「肩書き」があるかないかが重要なんですね。

 

今までしてこなかった鑑賞教育

今までの日本のアート教育は、技術教育ばかりで鑑賞教育をあまりしてこなかった、と述べられていました。本当にそうで、以前落合さんがNewsPicksの番組で「鑑賞教育が大事だ」とおしゃっていたのを聞いても、僕なんかは「具体的にどうやったらいいんやろ!?」とさっぱりわかりませんでした。

 

鑑賞教育について結論を言うと、「作品を見たときに、「こう感じた」「こう思った」と言葉で説明できることが大事」だということです。「鑑賞とは知識を披露することではない」とも言われています。僕は、知識が必ず必要とばかり思っていたので、ハッとさせられました。正解があるんだと思わずに、自分が思ったことに素直になることが大事なんだなと思いました。まあ、これが難しいんですけど…。だから教育が必要というわけですね。

 

まとめ

非常に読みやすい本でしたし、この本を読んだ上でいろいろな議論が起こるのがいいのかなと思いました。落合さんも、特に大学受験のあり方に関しては議論を重ねていくことが大事だとおしゃっていますしね。

 

 

落合さんの著書の中では、『10年後の仕事図鑑』もこれからの時代での働き方や生き方を考える上で勉強になりました。

www.asanohatake.com